申込書に記入が終われば、担当者との”面接”がはじまる

確認方法の基礎知識

申込書に記入が終われば、担当者との”面接”がはじまる。ここまで来ておきながら「契約するつもり
はないんだけど…」という大ボケカマシは皆無と思われるが、念のため、その契約意思の確認が口頭
で取られる。その後、申込書の記入部分の再確認やアナタの個人情報の収集・管理・利用等に
ついての説明が粛々と取り行われる。申込者が誤解しやすいことのひとつに「面接軽視」がある。
現在では、各社ともコンピュータによる与信システム(スコアリング)が整備され、それによる審査が
”絶対”という意識が強い。これは決して間違いではないが、あまりにもそれを強く捉えすぎると足元
を掬われかねない。スコアリングによってハジき出された与信額は、あくまでも「御代いくら」からの
”掛け声”部分に過ぎず、最終決定は店頭であれば支店長が、自動契約機であれば与信担当者
が行う。つまり、いくらシステムが秀逸に発展しようとも「最後」は”人間”が取り行う部分であり、
ここで面接状況が少なからず反映されるからにはかならない。たしかにスコアリングによって提示された
与信額を「下げることはあっても、上げることはまずない」のが”前提”だが、その「下げること」を
実行させないという考え方を持つ必要が出てくる。担当者も血の通った人間である。申込者の
面接態度が不遜であれば、最後に「え〜い、下げちゃえ」という意地ワルな意識が働いても何ら
おかしくはない。そういう人に限って「もうちょっとなんとかならないの?」とのたまうことが多いが、
アナタにその資格はない。

 

●借用情報機関への照会&登録アナウンス
そして、重要な確認事項のひとつに「加盟する信用情報機関への照会・登録の承諾」がある。
審査の際、自社が加盟する信用情報機関に照会しますけどいいですか? また契約した際、
同機関にアナタの本人情報や債務情報を登録しますがいいですか? という同意を得る行為だ。
とくに「プライバシー」に直結する問題なので、その取り扱いは『貸金業規制法』の事務ガイド
ラインにも定義されており慎重にコトが運ばれる。信用情報機関を利用している会社であれば、
書面なり口頭なりで「絶対に」承諾同意の可否を聴取してくる。逆に、それらの機関を利用して
いるにも関わらず聴取してこなかった場合は「法律違反」である。ただ、厳密にいえば、これは新規
契約後の情報登録も含めた「同意」という側面が強く、新規契約時の審査においてその照会を
義務付けているものではない。すなわち「新規契約時の審査のために照会するか否かは、利用
する会社の判断によって」取り扱われている。たとえば、ある新規申込者の審査において「自社
の与信だけで十分だ」と判断すれば、何も信用情報機関に照会しなくてもいい。ただ、契約が
成立した場合、自社が加盟する信用情報機関への登録が義務づけられているため、結局
「同意」を得なければならない。といっても、現実問題として、大手中堅以上は「必ず新規契
約時から照会」している。当然、それを利用していない(いずれの信用情報機関にも加盟して
いない)消費者金融で申込をした場合、その承諾同意を聴取されることはなく、また同機関

にもアナタの情報は登録されない。新規申込者からすれば、それを拒めば「先に進めない」
という”現実”をだれに教えてもらうでもなく理解しているため、担当者の説明にただ耳を傾けて
いるだけに過ぎない確認事項かもしれないが、ごくたま〜に「それは遠慮顧いたい」と、業界
の定説を覆さんばかりの発言をするお客さんもいるらしい…。そんな猛者に限って、利用状況
も猛々しかったりする。

 

●申込書の確認
アナタが持参した本人確認書類や、申込書に記載した項目についても確認が取られる。いわゆる
”裏取り”というやつだ。契約フローのなかで、ココがネックになるという新規申込者は結構多く「普通」
にすれば「普通」に流れるべきところなのに、なぜかここで「不通」になる場合が多い。ここが1回目
の「ふるいタイム」だ。担当者のマンパワーにより確認されることはつぎの3つ。「現住所」「自宅
(もしくは携帯)電話番号」、そして「勤務先」だ。何ら困る事象とは思えないが…。

 

●現住所
「住所不定」は問題外として、「住所ほぼココなんだけど…」というイージーな申込者は結構多い。
「ほぼ」という部分に含まれていることは、本人確認書類にはしっかりとその現住所が表示されて
いるのに、じつはそこには日常的に住んでいなかったり、引っ越したばかりでまだ住所変更をして
いないという”理由付け”をやたら強調する人が含まれる。まあ「現住所」と「寝床」が必ずしも同一
と見なす必然性はないが、それを業者に理解させるのは無理が大きすぎる。「お金」を貸すん
だから当然だ。担当者はその住所を住宅地図や電子地図で目ざとく調べ、少しでもアヤシイ部分
を察知すると、「お近くに××小学校がありますか?」と”カマ”を掛けてくることがある。ついうっかり
「ええ」と相づちを打ち墓穴を掘ってしまうことなど枚挙にいとまがないという。せめて申込に行く前は、
もう一度”自宅”周辺をくまなく歩いて目印になるものをインプットしておこう!

 

●電話番号
自宅固定電話にしろ携帯電話にしろ、実際その番号にちゃんと電話を掛ける。ここで少し注意
しておきたいパターンは、一人暮らしの自宅固定電話への確認方法だ。店頭や自動契約機
での申込の場合、当人が現場にいるため「確実な裏付け」が不可能となる。よって、電話が掛
けられる前に「留守番電話の設定の有無」を確認してくる場合がある。とくにその設定をして
いない場合、コールだけがただ空しく鳴り続けることとなり、それがホンモノ(アナダの自宅の電話)
かどうかの判断を付けることが難しくなるが、実務上「一応OK」と見なされる。もちろん、後日、
留守番電話の設定有無に関わらず、一人暮らしの自宅固定電話には利用者が自宅にいそうな
日時を考慮して確認電話が入る。さて、携帯電話への確認行為はたやすいことなのだが、なぜか
コールすら鳴らない場合も多い。それどころか、女性の声によるテープ案内が流れることも日常
茶飯のことだ。自宅固定電話についても同様のことがいえるが、申込に行く前にせめて電話
ぐらいは通話可能状態にしてから行きたい。そりゃー”開通したいため”に申込に来たのかも
しれないが、たとえ電話加入権が申込者本人のものであっても、その場で電話連絡の裏
取りができなければ「却下」される。これから先、アナタと業者をつなぐ”生命線”は「まず電話」
によるところが大きいからだ。

 

●勤務先
いわゆる「在籍確認」だ。アナタが本当にそこに勤めているかどうか”さぐり”を入れるわけだ。結構
ゴマカシが多い部分で、また少なからずそれが可能な項目でもある。「無職」でも自営でやっている
知り合いに「架空社員」として”採用”されればコトが足りるという側面も現実にある。しかし十分
口裏を合わせておかなければ、万が一、その確認電話に事情を把撞していない人が出て「だれ?」
とトボけられると、一貫の終わりとなる危険性を含んでおり、アナタの用意周到さが試される部分
でもある。その手を使う場合、せめて1回ぐらいは通しで練習をしてからコトに当たろう!
そして「パート・アルバイト」や「派遣社員」の人の場合、つい「自分は正社員だ」と思い違いして
しまうことが多々ある。たしかに「正社員」と同等もしくはそれ以上の仕事ぶりなのかもしれない。
自負だってあるだろう。気持ちは分からないでもないが、そこには厳然とした”壁”がそびえたって
いるのもまた事実である。さらに「派遣社員」の場合、つい「出向先の会社を勤務先」として記入
してしまう人も多い。これも痛いはど分かる。いま、業種業態を問わず大手企業であればあるはど、
会社という体裁を守ることにのみ固執するがゆえ「人材を育てることを放棄」し、安上がりの外注
による人手でそれを補っているという現実がある。といっても、やはりそこは区別しておきたい。
もちろん、アナタが登録している「派遣会社が勤務先」であることはいうまでもない。実際の電話は、
絶対に「担当者の個人名」で電話が掛けられ、間違っても「いつもご利用ありがとうございます。

▲▲ローンの××ですが(申込者氏名)さんをお願いできますでしょうか…」と口が裂けてもいわない。
しかし、実際、目の前で確認電話をされる場面に遭遇すると、そうは思いながらも緊張してしまう
ものだ。そして、勤務先に戻れば「××さんから電話がありましたよ」と、通常業務の一連絡事項
として報告されるだろう。ここで「ああ」と一言愛想なく返事をすることができれば、一回り成長した
自分を感じ取ることができる、かもしれない。