キャッシングの世界では、「金利は、貸付対象者のリスクの

金利の基礎知識

キャッシングの世界では、「金利は、貸付対象者のリスクの大小で振れる」と表現されることが多い。
一般的にキャッシングとしての融資は貧しい人相手の無担保融資なので、取りっぱぐれのリスクが
高い。だから金利を高めに…とまあ、その手の説法はビジネス書に任せるとして、ここではごく単純
かつ素直に考えてみよう。たとえそれが法定利息内の貸付金利設定であっても、「金利が低いとこ
ろはよくて、高いところはダメ」とする見方は根強い。というか、これはもう固定観念としてわれわれの
頭の中にインプットされていると思う。同じ「お金」でも、高いところ(高金利)で借りるより、低いとこ
ろ(低金利)で借りたほうがいいに決まっている、という”ナチュラル”かつ”ニュートラル”な解釈である。
ある面、これはヒジョーに正しい。あまりにも正しすぎて、何だか涙が出てきそうだ。ちなみに、高いと
ころの”第一人者”として、消費者金融が意識付けられているのはいうまでもない。そこで、こんな
シチュエーションを考えてみた。アナタならどうする?

 

●設定1
緊急でお金が必要になった。子供の入院費だ。金額でいえば「30万円」。そこで「年利25%」と
「年利15%」で貸付する会社を候補に挙げ両社に申し込んだところ、「年利25%」の会社からは
希望額どおり「30万円」の与信額を提示されたが、「年利15%」の会社からはその半分強の「20
万円」しか提示されなかった。さて、アナタはどちらを利用する?

 

●解説1
おおよそ世間一般では「年利15%」で貸付する会社の方が”マシな消費者金融”と捉えられている。
なんてったって「金利」が安い。これに尽きる。一方、高利を貪っている(ように見える)「年利25%」で
貸付する会社は、たとえそれが法定利息内での営業かもしれないが”所詮、消費者金融なので仕
方ないか”レベルで捉えられている。でも、現に「年利15%」で営業している会社もあるのになぁ…。

 

●理想1
「年利15%」で貸付する会社が、希望額の「30万円」を提示してくれれば悩む必要もないのに…。

 

●結輸1
まず、アナタは消費者金融を利用するに当たり「何を重視」するのだろうか? それさえ判明してい
れば、両社の選択で頭を悩ますことはない。「希望額」か、それとも「金利」か…。つぎは、少しヒネッ
たパターンで考えてみよう。

 

●設定2
緊急でお金が必要になった。子供の入院費だ。金額でいえば「30万円」。そこで「年利25%」と「年利
5%」で貸付する会社を候補に挙げ両社に申し込んだところ、いずれの会社からも「30万円」の融資
OKの提示がなされた。しかし、「年利25%」で貸付する会社は「即日融資」だが、「年利5%」で貸付
する会社は「1週間後の融資」だった。さて、アナタはどちらを利用する?

 

●解説2
おおよそ世間一般では「年利5%」で貸付する会社の方が”かなりマシな消費者金融”と捉えられて
いる。なんてったって「金利」が安い。これに尽きる。一方、高利を貪っている(ように見える)「年利
25%」で貸付する会社は、たとえそれが法定利息内での営業なのかもしれないが”所詮、消費者
金融なので仕方ないか”レベルで捉えられている。でも、現に「年利5%」で営業している会社もある
のになぁ…。

 

●理想2
「5%」で貸付する会社が、「即日融資」してくれれば悩む必要もないのに…。

 

●結論2
まず、アナタは消費者金融を利用するに当たり「何を重視」するのだろうか? それさえ判明していれ
ば、両社の選択で頭を悩ますことはない。「日にち」か、それとも「金利」か…。子供の命、1週間くら
い持たへんかなぁ…。

 

金利の幸と悪
こと金融に関しては、利用者は「金利」を絶対視している。預貯金であれば「いかに高い金利で預け
られるか」が重要であり、借金であれば「いかに低い金利で借りられるか」が重要とされる。いずれの
「カネ」であれ、「金利絶対イデオロギー」は地の果てまで行っても「是」として捉えられる。いってしまえ
ば、この世界、すべては「金利」に帰結される。しかし、だ。ことキャッシングの場合、これらはあくまでも
同条件下における場合の比較でのみ有用なものだ。たとえば、設定1の両社が『ともに「30万円」を
提示してくれた場合にのみ』有用で、また同様に、設定2の両社が『ともに「即日融資」してくれた
場合にのみ』有用な考え方である。そこではじめて「金利」がクローズアップされ、比較対象のファクター
として現実味を帯びてくるものとなる。「希望額」や「即日」という、その場で重視すべき価値観の前
では「金利」はほとんど説得力がなく、単に「屈のツッパリ」レベルのものにすぎない。ここで各設定内
において両社の差を付けている原因、すなわち「金利」をどのように判断すればいいのだろう。

 

高金利だからダメか。でも、希望額は融資してくれる。
低金利だからイイか。でも、希望額には達していない。
高金利だからダメか。でも、即日融資してくれる。
低金利だからイイか。でも、即日融資は叶いそうにない。

 

また、こういう考え方もできる。
高金利だったけどイイか。でも、返済を考えるとタイヘンかも。
低金利だったけどダメか。でも、返済を考えるとマシかも。

 

極論すれば、「借金」は「金利」があるから”破滅”につながると考えることもできる。
高金利は悪か。低金利は善か。
高金利は非か。低金利は是か。