消費者金融には、銀行のような「通帳」がない

明細書の実践知識

消費者金融には、銀行のような「通帳」がない。取引形態上「赤字」オンリーの印字が続くはずなので、
あればあったで見るのはイヤかもしれない…。また、ATMの普及によりキャッシング&返済のやり取りは
それを介して行われることが通常となったため、余計、アナログ的なものは必要とされなくなってきた。
しかし、いくら「通帳」がないといっても、書面交付をナシで済ませることは金銭貸借上ご法度だ。
よって、通常取引においてはその役割を”紙切れ一片”に置いているが、これが「明細書」といわれる
ものである。その取引が借入であれ返済であれ必ず取り交わされるものだ。おもな消費者金融の
「明細書」内に記される全項目を抽出してみた。各社、表記方法に若干の違いはあるが、取引上、
両者が必ず把握しておかなければならない項目は共通で、あとは各社まちまちで取り扱われてい
る。利用者が最低限チェックしておかなければならないところは、各社の共通部分にあたる債務取引
の項目である。そのなかで、利用者がとくに注視しておきたい項目はつぎの2点。優先順位を
付けて紹介する。

 

1.次回返済日
通常取引において、絶対厳守なのが「返済日」である。ぶっちゃけていえば、約定返済額を用意でき
なくても、期日を厳守するという行為が”何よりも大事”なのである。たとえ手持ち金が足りず、約定
返済額を返済できなくてもだ。逆にいえば「返済日」さえ遵守していれば、絶対”オオゴト”には発展
しない。消費者金融のみならず、消費者信用産業において「返済日」(もう少し広義にいえばあらゆる
「期日」)は絶対的な意味を持つ。これは単純に、遅れた分だけ遅延損害金がかかるからというセコ
い理由ではない。各社とも「返済日を絶対」と見なして債務上処理しているからだ。つまるところ、
返済金額はどうにでも対応してくれる。

 

2.利用可能額
残っていれば残っていたでなぜかホッとし、なければないでガッカリする…。「あといくら利用できるか」を
知る部分だが、利用者にとっては”死活”に直結する項目ともいえよう。ここは「借入残高額」と密に
連動している部分で、2項目足した総額がアナタの「融資(利用)限度額」となっているはずだ。
通常、滞りなく利用しているときはそう気に留める必要もない。しかし一転「正常でない利用」や
「変更事項があるにも関わらず、それを黙っていた」場合、ここを注視する必要が生じてくる。
各社その対応はシークレットだが、総じて利用者に”告知なし”のまましれっとコトが運ばれる場合
が多い。利用状況によっては、何の前触れもなく「減額」されたりするからだ。そして利用者はある
日突然その異変に気付き、慌てふためく。もう、手遅れだ…。さらに、この話しには続きがある。
会員規約には「減額されても、当社が認めた場合、元の利用限度額内で増額する」と一見
”思わせぷりな”文章が紛れ込んでいるが、実際問題、一度「減額」されると元の融資限度額に
戻ることははとんどない。つまり「減額後の融資限度額」に甘んじなければならないのだ。

 

「明細書」はゴミか?
さて、その「明細書」をアナタはどう処理しているだろうか? はとんどの会社では、ATMのスグ横
にゴミ箱やシュレッダーが設定されている。親切といえば親切だ。丸めてポイ! なんてちょっと
憚られる行為なので、それらが用意されていれば少なくとも不便は感じない。しかし、これには
巧妙な”ワナ”が仕掛けられている。とくにシュレッダーは「証拠隠滅」を狙っている向きも強く、
それをさっさと処分させようという意図も込められているのだ。圧倒的大多数の利用者は、
ほとんど「明細書」を保管していないと思われる。何もそれは悪いことではない。「ゴミ」と解釈
してもいい。しかし、一方では「備えあれば憂いなし」ということわざもあるように、保管して
おいたはうが”賢明”という考え方もできる。