返済日にはつぎの設定方法がある

返済方法の基礎知識

返済日にはつぎの設定方法がある。これは各社独自に設定している部分なので、自分が利用する会社の
返済日がいずれのパターンによって設定されているのか必ず確認しておこう。

 

●毎月一定日
1か月のうち、必ず1回返済日がくるように設定されているパターンだが、各社によってその設定基準が
若干異なっている。契約時、利用者自身が任意で返済日を設定できる場合もあれば、あらかじめ用意
された返済日のなかから選択させる場合もある。また、利用者の給料日を起算としてそこから数日以内
のいずれかの日を返済日として指定させるパターンを取る会社もある。ただ、毎月一定日としていても
「前倒し」で返済することも可能だ。その場合、同返済日(アナタが決めた一定日)の「2週間前以上」に
返済すると、任意増額返済の扱いとなり「次回返済日」に更新されない。すなわち、”月に2回”返済日
が来ることになるので注意したい。まあ、余裕があればさっさと返したほうがいいが…。

 

この返済日の設定方法のメリットは、毎月一定日なので「ど忘れ」が防げる。逆に、デメリットは「返済日を
勝手に変更できない」ことで、変更する際には「契約内容の変更手続き」を行わなければならない。つまり、
契約書の書き換えが必要ということだ。とくに、給料日を起算として返済日を設定している利用者が転職
した場合、その転職先が以前の勤務先の給料日と同一日とは限らないので、面倒を感じるかもしれない。

 

●35日サイクル
消費者金融界では、なぜか「35日サイクルの返済日」を設定しているところが多い。これは、次回返済日
が当回返済日翌日より35日以内という周期を取っている。なぜ「35日」となっているかだが、これにはちゃん
とした理由がある。「30(31)日」は1月の日数である。通常、給料日(もしくは収入日)は「月1回」と考えられ、
それを日数換算すると「30(31)日に1回」となる。返済日を毎月一定日に置く意図は、これをベースとして
いる。いまでこそ、その返済方法はATMを介しての返済が主流となっているが、その昔、まだATM自体が
存在していなかったころは店頭への直接持参による返済が常だった。つまり「手渡し返済」ということだ。
給料日というのは、だいたいどこの会社も似たり寄ったりで「毎月25日」という設定が比較的多い。いまで
こそ「10日」や「末日」など分散されているが、一昔前であれば「25日給料日」の傾向はなおさら強かった。
となれば、おのずと返済のために来店する利用者が同一日に集中してしまうので、店側としても以下の
考え方が必要となってきた。

 

1店頭の混雑緩和を考慮。返済による来店者の分散化を狙い、1か月プラス数日間の猶予を設けた。

 

そこで、何日ぐらい猶予を設けようかということも考えなければならず、その根底として以下の考え方が持ち上がった。

 

2.当時は土日曜日にしか来店できないお客さんが多かったので、「給料日の周期(30日)+つぎに来る
土日までの日数(月〜金の5日間)」を猶予として設定。

 

この2点をベースにして「35日」を設定したといわれている。ちなみに業界では「5週間後の同曜日」という
捉え方をする。この「35日サイクル」、じつはそれを採用する会社にとってもちょっとした利益につながるスパ
イスが隠されている。毎月1回の返済の場合、単純計算で年「12回」の返済となるが、35日サイクルの
返済の場合、年「10・4回」の返済となる。すこしでも借りてもらう期間を取った方が営業上ありがたく、
またシステム上返済決算は少ないはうがいい。30日(1か月)で返済してもらうより、35日で返済して
もらったほうが単純に「5日分」の利息を徴収できるというカラクリも暗に含まれている。35日サイクルの
最大のメリットは「返済日が連動して動く(35日後に)」ため、利用者の事情や給料日の変更などにも
フレキシブルに対応しやすいという利便性がある。逆に、デメリットはメリットの裏返しである「ど忘れ」の
多発である。といっても、いまでは明細書に次回返済日の日付が公示されるので、「ど忘れ」は単に
利用者の言い訳にすぎないことなのだが。

 

【返済方式&約定返済額】
現在、各社とも「リボルビング方式」による返済方式が主流だ。これは、一定の利用限度額の範囲内
で自由に反復借入ができ、別途定められる最少返済額以上を返済する方式である。ATMによる
入出金が主流になったことから、借入・返済のたびに契約を交わす必要もなく、そのシステムにマッチ
した形態といえる。さて、その最少返済額の設定の仕方には、各社、若干の違いがある。この「最少
返済額」の内訳は「利息+元金」で構成されており、「約定返済額」と称される場合も多い。あくまでも
「最少額」であり、これ以上の金額を返済することも当然可能だ。詳細は後述するが、じつは「最少額
以下」でも大丈夫だったりする。現在、各社とも取引後の明細書に「次回の最少返済額」を公示して
くれるため、返済方式をそう気に留める必要はないのかもしれないが、覚えておいて損はない。

 

【返済金充当順位】
「最少返済額」は「利息+元金」で構成されている、と書いた。当然、その内訳のなかでも優劣は
付けられ、なかでも「元金」は絶対最後に充当される。これは融資金般において共通の考え方だ。
最初に充当されるのは「利息」となるが、これは通常利用に限ったときのことだ。たとえば「3日間延滞」
してしまった場合、その「遅延損害金」がイチパン最初に充当される場合もある。また、口座振込など
によるキャッシングの場合、その振込手数料分が次回の返済時に、イチバン最初に充当される会社も
ある。結局「元金」は、利息をはじめ諸々の手数料をさっ引いた”残金”が充当されるわけだ。